優しくありなさい その7

「優しくありなさい。あなたの出会う人々は皆,困難な闘いに挑んでいるのだから」という名言は、プラトンのものとされていますが、それは違うのではないかとことからスタートしたこの企画です。その6で挙げた米国のブログを詳細には読んでなかったのですが、当院の寺尾先生が、その最初であると考えられる方の記録を探してきてくださいました。

 Ian Maclaren これはペンネームで、本名 John Watson は、1850年にEssex(イングランド東部の州)で生まれ、エジンバラ大学で学び、教会の副牧師として社会に出て、その後は、英国各地の教会を転々としましたが、その後、アメリカのエール大学で授業も行い、たくさんの著作も残しアメリカで1907年に亡くなっています。

 1897年の新聞ブリティッシュ・ウイークリーのクリスマス版に、彼は ”Be pitiful, for every man is fighting a hard battle.”と書いたそうです。これが、辿れるところの最初のようです。彼が教員をしたエール大学の名言集には、プラトンの ものだと書いてあるのが、また、奇遇です。寺尾先生ありがとうございました。

 新渡戸稲造は、「世渡りの道」で以下のように述べています。

「大抵の人の行動には、内部に察してやるべき事情がある。外見に現れたことばかりで判断すべきではない。・・・例えば不興の顔をしている。何事にもつっけんどんな挙動をする。八つ当たりをするを見ては、ああこれは何か深い心配事があるからであろうと、よい方面を見て同情するようにする。これは修養を積まなくては実行は困難であるが、決して不能のことではない」

 これも意味するところは似ていますね。また、同じような内容の記載を見つけたら追加します。ここまで、お読みいただきありがとうございました。

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